「深セン技術大学 科学技術成果の概念実証能力向上クラス」
研修イベントの成功
2023年8月28日、29日、深セン技術大学が主催し、広東深天成弁護士事務所が運営した「深セン技術大学 科学技術成果の概念実証能力向上クラス」研修イベントが成功裏に開催されました。今回の研修は、主に深セン技術大学校級概念実証申請プロジェクトの研究員を対象とし、高等教育機関の科学研究員が専利権(特許権、実用新案権、意匠権)に関する実務、科学技術成果の実用化に関する法的知識の学習を通じて、科学技術成果の概念実証能力及び水準をさらに高めるための支援を目的としています。
概念実証は、高等教育機関等の科学研究機関が技術成果を市場化、産業化する過程において核心となる部分であり、高等教育機関が自身の成熟した技術移転システムをベースとして、成果を実用化するチェーンに概念実証を組み入れ、市場と産業の需要の観点から、市場と産業を満足させることができる科学研究プロジェクトを選別すると同時に、概念実証能力を絶えず高め、合理的なプロジェクト実証内容と計画を設定し、科学研究員による科学研究成果から産業成果へのスムーズな実用化を支えます。概念実証は、革新的なアイデア、論文又は専利成果の商業化の実現可能性を論証することを目標とし、それらの市場潜在力を評価するとともに、科学研究チームにシード資金、ビジネスコンサルティング、起業家教育等のサービスを提供する、科学研究成果商業化の前段階の1つです。
今期の深セン技術大学校級概念実証申請プロジェクトは計17件あり、「国産信創に基づく無線アドホックネットワークスマート街灯システムの研究開発」「国産独自OSに基づくスウォームドローンの制御」「マルチソース干渉下での自動駐車軌跡制御と効果評価研究」「フォトクロミズムナノ級酸化モリブデンゲル材料の研究とそのスマートウィンドウ内での応用」及び「AI学習アシスタント」等が含まれ、その範囲は安全·省エネ·環境保護産業研究分野、スマートロボット産業集団研究分野、ICV研究分野等、多くの分野に及んでいます。
(写真:研修イベントの現場)
今回の研修イベントは2日間にわたって行われ、広東深天成弁護士事務所車衛東弁護士チームの知的財産権グループのメンバーである車衛東(シニアパートナー弁護士)、褚淑傑(弁理士、深セン市場監督管理局知的財産権専門家委員会の専門家)、王冬冬(専任弁護士)、林偉敏(弁理士)がそれぞれ情報の共有と解説を行いました。
車衛東弁護士は『会社関係の法律文書はどのように書くか』をテーマに、科学技術成果の実用化に関する新たな規定と政策、法律実務における事例を踏まえた技術契約の核心となるリスクと対応方法の分析に関する情報を共有し、コーポレートガバナンスにおいてよく見られる問題について関連文書の制定戦略等を解説しました。
(写真:車衛東弁護士による授業の様子)
褚淑傑弁理士は『高価値専利育成実務』をテーマとして、専利ポートフォリオ戦略、専利イノベーションポイントを発掘する角度と方法、技術開示書の要求事項及び核心的問題等を解説しました。また、『専利分析実務』をテーマとして、専利分析の考え方、検索テクニック、専利分析報告書及び産学官連携協力協定における知的財産権に関わる核心条項等について解説しました。
(写真:褚淑傑弁理士による授業の様子)
王冬冬弁護士は『融資業務における関連法律·契約の注意すべき落とし穴』をテーマとして、科学技術の成果の実用化過程、投資家による中小企業への投資の過程において重点的に注目すべき法的リスク及び知的財産権担保融資に関する新たな政策及び動向を解説しました。
(写真:王冬冬弁護士による授業の様子)
林偉敏(弁理士)は、『専利分析実務』のテーマについて、自身が専利に関する実務において遭遇した問題と経験の総括を踏まえて詳しく情報の共有を行いました。
(写真:林偉敏弁理士による授業の様子)
今後、広東深天成弁護士事務所車衛東弁護士チーム知的財産権グループのメンバーは、深セン技術大学校級概念実証申請プロジェクトの研究員のため、より踏み込んだ知的財産権コンサルティング及び法律コンサルティングサービスを提供します。
今回のイベントの円満な開催により、高等教育機関の技術移転専門機関の建設を推進するための着実な理論と実務面のサポートが提供されました。また、科学技術成果、概念実証、知的財産権、法律実務等、多岐にわたる分野の注目度が高い問題を融合·連携させ、新たな視点から専門的な課題を共有し、科学技術イノベーションの生産力形成加速の推進に良好な基礎を提供し、理論と実践の新たな枠組みを構築しました。