「着工!」4月22日、エクソンモービルは粤港澳大湾区(広東-香港-マカオベイエリア)で総投資額約100億米ドルの広東省恵州市のエチレンプロジェクトが正式に幕を開けた。
これは世界レベルの企業と世界レベルのベイエリアの強者連合となる。
米国企業が中国で独自資本により実施する初の石油化学プロジェクトとして、今回着工するエクソンモービルの恵州市プロジェクト一期は160万トンのエチレン装置と中-下流のメタロセンポリエチレンや高級ポリプロピレンの生産装置を含み、生産される様々な化工製品は広く工業分野と個人の消費財の分野に応用される。またベイエリアが徐々に世界的な技術革新において重要な地と新興産業の重要な発信地になるに従って、高レベルな化工製品への需要は高まる一方で、このプロジェクトの操業開始はベイエリアにおける世界レベルの先進的な製造業の発展の効果的な支えとなるだろう。
これは経済グローバル化の未来のために双方が共同で投じる信頼の一票である。
世界中が疫病の流行の影響下にある特殊な時期、国際的に原油価格が暴落した恐慌の時期、国際的石油化学企業の巨頭であるエクソンモービルはむしろその流れに逆らうことを選択し、世界屈指の技術を携え、大挙してベイエリアの立地を選び、よりはっきりと世界の中国に対する、またベイエリアに対する信頼を示した。
エクソンモービル(中国)投資有限公司の代表である万立帆は「私たちは先進的な技術を利用してサステナブルな高性能製品を生産し、積極的に中国の製造業に関わり、中国の顧客の絶えず高まっていくニーズに応えたい」と話した。
これは広東省の国際的なビジネス環境が継続的に解放され、絶えず改善されていることを具体的に体現している。
わずか一年あまりでエクソンモービルのプロジェクトは準備、計画の盛り込み、審査通過、プロジェクト用地と用海の承認等の肝心な審査項目の認可を終えた。新型肺炎の流行に直面し、広東省は新型肺炎の予防、抑制と経済社会の発展を一本化して推し進め、プロジェクトが期日通りに着工されることを確実に保証した。このような「広東スピード」「中国スピード」は外資系企業に驚きを与えた。またプロジェクトの着手した大亜湾石油化学エリアは国 家重点発展の七大石油化学産業基地のうちのひとつで、石油化学一体化の規模は全 国一位、総合力は中国の化学工業団地の首位でもあり、既にフォーチュングローバル500にランクインしている企業や業界のトップ企業を数十集め、プロジェクト建設のために良好な産業基盤を築いている。計画によると、広東省の主な石油化学一体化プロジェクトの年間製油量は9000万トンを超えており、エチレンの生産能力は1000万トンを超えている。
広東石油化工学院の副校長である紀紅兵は「エクソンモービルのプロジェクトの実施により、広東の石油化学産業はより力強く発展し、将来の展望は広大なものになるだろう」と話した。BASF(広東)の一体化、湛江市の中科共同出資広東省精製一体化プロジェクト、恵州市中海壳牌のプロジェクト三期、掲陽市中央委員会広東石油化学精製一体化等、新たな一連の石油化学に関する大プロジェクトが将来数年にわたり続けて建設、操業開始すると共に、ひとつの世界レベルの環境に配慮した石油化学産業基地が今まさにベイエリアで急速に台頭してきている。
引用元:南方日報オンライン版